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第17課ごみ処理費と国防費が同額とは

Posted on 2010-04-08 17:09  zhb6022  阅读(200)  评论(0编辑  收藏  举报

(だい)17() ごみ処理費(しょりひ)国防費(こくぼうひ)同額(どうがく)とは

日本全国(にほんぜんこく)でごみ処理(しょり)毎年(まいとし)兆円(ちょうえん)がかかっていますが、これは日本(にほん)防衛予算(ぼうえいよさん)とほぼ同額(どうがく)です。ごみとの(たたか)いに国防費(こくぼうひ)同額(どうがく)使(つか)われているとはちょっと(しん)じがたい(はなし)ですが、本当(ほんとう)(はなし)です。しかも、ごみ処理場建設(しょりじょうけんせつ)をめぐる紛争(ふんそう)不法投棄(ふほうとうき)発覚(はっかく)などのトラブルが日本各地(にほんかくち)()こっていますが、いったいいつからこんなにごみ問題(もんだい)深刻(しんこく)になったのでしょうか。

 江戸時代(えどじだい)にさかのぼれば、住宅(じゅうたく)生活用品(せいかつようひん)材料(ざいりょう)は、(いね)(わら))、木材(もくざい)(たけ)(かみ)(しゅ)でしたから、それらをリサイクルさせながら、一種(いっしゅ)理想的(りそうてき)資源循環型社会(しげんじゅんかんがたしゃかい)(きず)いていました。明治以後(めいじいご)でも、衣類(いるい)使(つか)って(ふる)くなると(あか)ちゃんのおしめとなり、廃材(はいざい)風呂(ふろ)燃料(ねんりょう)、人や家畜(かちく)排泄物(はいせつぶつ)(はい)農地(のうち)肥料(ひりょう)として()かれたので、ごみはないに(ひと)しかったのです。

 それが()わり(はじ)めたのは、「もはや戦後(せんご)ではない」と()われた1956(ねん)あたりからです。洗濯機(せんたくき)冷蔵庫(れいぞうこ)掃除機(そうじき)などの電化製品(でんかせいひん)家庭(かてい)普及(ふきゅう)(はじ)め、その10年後(ねんご)の1970(ねん)には、普及率(ふきゅうりつ)冷蔵庫(れいぞうこ)89.1%、洗濯機(せんたくき)91.4%に(たっ)しました。ここに(さら)にやっかいな化学製品(かがくせいひん)登場(とうじょう)してきました。プラスチックです。このプラスチックの日本国内消費量(にほんこくないしょうひりょう)が、1960(ねん)54.5(まん)トン(とん)国民(こくみん)1人当(にんあた)り5.83?(キログラム)でしたが、70(ねん)に39.33(キログラム)、1990(ねん)には92.43(キログラム)と、10(ねん)ごとに倍増以上(ばいぞういじょう)(いきお)いで()(つづ)けたのです。

 現在(げんざい)のごみ問題(もんだい)は70年代(ねんだい)(はい)って顕在化(けんざいか)するのですが、それは1960年前後(ねんぜんご)からすさまじい(いきお)いで各家庭に普及(ふきゅう)した耐久消費財(たいきゅうしょうひざい)が、10年前後(ねんぜんご)()て、(おな)じくすさまじい(いきお)いでごみとして排出(はいしゅつ)されたからです。それとともに、プラスチックやラップなどがごみとして出されるようになりましたが、それらの焼却処理(しょうきゃくしょり)(ともな)って発生(はっせい)する有毒(ゆうどく)のダイオキシンが土壌(どじょう)や水を汚染(おせん)する事態(じたい)(ひろ)がりました。厚生省(こうせいしょう)も1997(ねん)全国(ぜんこく)で52カ(しょ)のごみ焼却施設(しょうきゃくしせつ)で、基準(きじゅん)大幅(おおはば)()えるダイオキシン(だいおきしん)発生(はっせい)しており、緊急対策(きんきゅうたいさく)(こう)じる必要(ひつよう)があるとの報告書(ほうこくしょ)発表(はっぴょう)しました。そんなことあって、ごみは()える一方(いっぽう)なのに、地方自治体(ちほうじちたい)家庭(かてい)ごみなど一般廃棄物(いっぱんはいきぶつ)のごみ処理場(しょりじょう)建設(けんせつ)しようにも、住民(じゅうみん)同意(どうい)()られず、建設(けんせつ)できない()()()えてきたのです。

 90年代(ねんだい)(はい)ると、産業廃棄物(さんぎょうはいきぶつ)問題(もんだい)(おお)きく登場(とうじょう)しました。日本(にほん)海外(かいがい)から石油(せきゆ)など年間約(ねんかんやく)7(おく)トンの原料(げんりょう)輸入(ゆにゅう)し、それを製造加工(せいぞうかこう)して、自動車(じどうしゃ)家電(かでん)などの製品(せいひん)として(やく)7000(まん)トンを輸出(ゆしゅつ)しています。その()生産過程(せいさんかてい)排出(はいしゅつ)される気体(きたい)液体(えきたい)固形廃棄物(こけいはいきぶつ)なのですが、この固形部分(こけいぶぶん)広義(こうぎ)産業廃棄物(さんぎょうはいきぶつ)です。その年間排出量(ねんかんはいしゅつりょう)は1994年度(ねんど)で4(おく)0545(まん)トンですが、日本(にほん)沿岸部(えんがんぶ)にはほとんど埋立(うめた)ての余地(よち)はなく、ごみ処理代(しょりだい)急騰(きゅうとう)しているため、こうした産業廃棄物(さんぎょうはいきぶつ)平野部(へいやぶ)砂利穴(じゃりあな)や、山間部(さんかんぶ)谷間(たにま)への埋立(うめた)てが急増(きゅうぞう)し、不法投棄(ふほうとうき)もめだって()えているのです。

 一体(いったい)どうしてこんな事態(じたい)になったのでしょうか。今日(きょう)でこそ、「持続可能(じぞくかのう)開発(かいはつ)」「資源循環型(しげんじゅんかんがた)(リサイクル)社会(しゃかい)」が環境保全(かんきょうほぜん)基本的(きほんてき)(かんが)(かた)として(みと)められていますが、一昔前(ひとむかしまえ)までは、あたかも「大量消費(たいりょうしょうひ)こそ(ゆた)かさであり、(しあわ)せである。」と(げん)わんばかりの商品宣伝(しょうひんせんでん)(おこな)われていました。高度成長(こうどせいちょう)大量生産(たいりょうせいさん)大量消費(たいりょうしょうひ)経済(けいざい)(まね)き、「節約(せつやく)美徳(びとく)」としてきた日本社会(にほんしゃかい)を「使(つか)()て」社会(しゃかい)へと()えてしまいました。

 「(ゆた)かな消費生活(しょうひせいかつ)(しあわ)せ」とする現代(げんだい)物神崇拝(ものかみすうはい)()んだごみ問題(もんだい)、そのごみ処理(しょり)に3兆円(ちょうえん)使(つか)うぐらいなら、どうしてごみの()ない経済(けいざい)社会(しゃかい)仕組(しく)みを(つく)ろうとしないのでしょうか。地球環境問題(ちきゅうかんきょうもんだい)もまた、人類(じんるい)生産活動(せいさんかつどう)消費活動(しょうひかつどう)排出(はいしゅつ)したごみが()()としたものに(ほか)ならないのですから。