【財務会計】専門用語
1、為替予約:為替予約とは、将来のある時点で行う為替取引について、事前に為替レートと数量を予約する取引きのことです。
2、ポジション (position):ポジション (金融取引) - 信用取引・先物取引・証拠金取引などで売買を行い決済していないもの
3、信用取引(しんようとりひき、英: margin trading)とは、金融用語の一つで、株取引において、現金や金融商品を委託保証金(いたくほしょうきん、英: margin)と呼ばれる担保として差し入れて、証券会社より借り入れて株の売買を行う投資手法のこと。英語読みのまま、マージンとも呼ばれる。現物取引と対比して使われることが多い。デリバティブ取引では、英語では区別しないが日本語では区別し、証拠金(英: margin)と呼ぶ。
4、先物取引(さきものとりひき、英: futures contract)とは、デリバティブ(金融派生商品)取引の一つで、価格や数値が変動する各種有価証券・商品・指数等について、未来の売買についてある価格・量での取引を事前に決める取引のうち、最終取引日や取引量の単位が定型化され市場で扱われているものを先物取引といい、定型化されていなくて相対で決める物を先渡取引という。先物取引は市場デリバティブ取引となる。先物取引はかつては定期取引や清算取引とも呼ばれた。
5、キャッシュ・マネジメント・システム(英: cash management system, CMS)は、企業グループ全体の資金の状況を可視化し、資金の無駄遣いの防止や、資金の不足、不正など、資金に関わる様々なリスクに対応するための管理システムである。 CMSを活用することにより、親会社は、企業グループ全体の資金を一元的に管理することが可能になり、資金効率の向上や内部統制の強化を図ることができる。 CMSは、国内を対象にした国内CMSと、グローバルを対象にしたグローバルCMSに分かれる。 国内CMSは、国内で利用される単一の通貨(日本であれば円)を対象にしている。[1] グローバルCMSは、複数通貨を対象にしており、クロスボーダーでの資金決済に対応してる。 近年、クラウド技術の進歩や、安価なCMSの登場により、中堅・中小企業にも裾野が広がっている。
6、スワップ取引 (すわっぷとりひき):デリバティブ取引の一種で、等価のキャッシュフローを交換する取引のこと。
同じ通貨間の異なる種類の金利を交換する金利スワップと異種通貨間の異なる種類の金利を交換する通貨スワップがあります。相対取引が基本です。
7、キャッシュフロー (きゃっしゅふろー):企業の営業活動や投資活動、財務活動による実際の現金の流れのこと。
「現金収支」ともいいます。決算書の損益計算書に記載されている売上高、純利益は、企業会計の仕組みの中から生まれた概念で、実際にお金が入金されていないにもかかわらず計上できるため、お金の流れを表しているわけではありません。このため、「利益は意見、キャッシュは事実」といわれ、欧米では古くからキャッシュフロー計算書の作成が義務付けられていました。日本でも2000年3月期決算から上場企業には財務諸表のひとつとして「キャッシュフロー計算書」の作成が法的に義務付けられました。
8、金利スワップ (きんりすわっぷ):金融派生商品のひとつで、同一通貨で異なる金利を一定期間にわたって交換する取引。
変動金利と固定金利の交換が代表的で、一般的には金利変動リスクのヘッジに利用されます。相対取引が基本です。英語表記「Interest Rate Swap」の略で「IRS」ともいいます。
9、ヘッジ:「回避する」という意味で、為替リスクヘッジとは、外貨建取引に伴う為替リスクを回避する行為のことをいいます。
10、TTS、TTB、TTM
為替レートには、TTS、TTB、TTMの3つのレートが存在します。
TTSとは、Telegraphic Transfer Sellingの略で、電信売相場を意味します。
「売」とは銀行が顧客に外貨を売ることを指しますので、企業から見れば買うとき、つまり輸入取引の代金の支払い時、銀行から外貨を買って送金する時に適用されるレートです。
他方、企業が輸出取引を行い、外国通貨で受け取った代金を円転するときのレートはTTBといいます。
TTBはTelegraphic Transfer Buyingの略で、電信買相場を意味します。
「買」とは銀行が顧客から外貨を買うことを指しますので、企業から見て売取引、つまり輸出取引に適用されるレートです。
また、TTSとTTBのちょうど中間をTTMといいます。
TTMはTelegraphic Transfer Middleの略で仲値(なかね)を意味します。
実際には、銀行が顧客と外国為替取引をする際に基準とするレートがTTMであり、これに銀行の手数料を加味したものがTTS、TTBレートとなります。米ドルの場合、多くの銀行では手数料は1ドルにつき1円としているため、TTMが1ドル=100円のとき、TTSは1ドル=101円、TTBは1ドル=99円となります。
11、通貨オプション (つうかおぷしょん):通貨を原資産とするオプション取引。
一定の期日(期間内)に、あらかじめ決められた数量を、あらかじめ決められた価格で、特定の通貨(為替)を受け渡しする「権利」を「売買」する取引で、デリバティブ(金融派生商品)のひとつです。
12、 2営業日後に決済する為替取引が直物為替(じきものがわせ)、それ以後に決裁する為替取引が先物為替(さきものがわせ)です。