SQL-Serverの自動採番(IDENTITY値)の取得・リセット
システムに必要なテーブルで、自動的に番号を振っていくものが必要なときがあります。 たとえば、各種の伝票データの伝票番号の様なものです。
プログラム処理上、データを登録した直後に、自動採番された値を取得し何かに使いたいことがよくあります。
SQL-Serverでは現在の自動採番の値を取得する方法が用意されています。
取敢えず自動採番を行える簡単なテーブルの例を示します。(前回ストアド・ファンクションで使用したテーブルに細工します。)
- CREATE TABLE [dbo].[TABLE_B](
- [ID] [int] IDENTITY(1,1) NOT NULL,
- [DATA1] [nvarchar](50) COLLATE Japanese_CI_AS NULL,
- [DATA2] [nvarchar](50) COLLATE Japanese_CI_AS NULL,
- CONSTRAINT [PKEY_TW_MAG_ADDR] PRIMARY KEY CLUSTERED
- (
- [ID] ASC
- )WITH (PAD_INDEX = OFF, IGNORE_DUP_KEY = OFF) ON [PRIMARY]
- ) ON [PRIMARY]
まず、テストテーブルBに1件データを挿入します。 「ID」は自動採番の設定なので登録する値は設定しません。
- INSERT INTO TABLE_B (DATA1, DATA2)
- VALUES('A0001', 'B0001')
■自動採番された値を取得
この直後に、設定された「ID」値を取得するには以下のSELECT文を実行します。
- SELECT IDENT_CURRENT('TABLE_B') AS LASTID
結果として「1」という値が返されます。
■自動採番された値をリセット
デバッグ途中でテーブルのデータを全て削除して、さらに自動採番が「1」からにしたい場合はよくあります。 そのときに以下の命令をクエリアナライザ等で実行します。
- DBCC CHECKIDENT('TABLE_B', RESEED, 0)
自動採番の値を「0」にする命令ですが、実際INSERT実行時には+1された値が「ID」に設定されます。