【1701日本語新聞編集】第12回:5月29日

皆さん、おはようございます。新聞編集の授業です。

 今日はまず皆さんに提出してもらった教育に関する記事の文章訂正からはじめます。

その後、先週の「生き埋め事件」の続きをします。


 

文章訂正

 下線部を適切な日本語に訂正してください。( )に指示があるものはその指示に従ってください。

 

①現在、中国の教育の中で、我が国の幼稚園の教育の中で問題が現れて、教師の性別の割合のバランスが崩れて深刻で、男性教師はとても不足していて、
このような教師の性別の単一の現状は幼児の完備している人格の形成に役立ちません。(文章が長すぎるので短く切ってください)

 

②私たちがすべきことは、中国の教育システムの欠陥を批判するのではなく、既存の前提の下で、できるだけ教育に自由を獲得し、既存の中国教育の欠如が自身に与える影響を補うべきである。(ねじれ文です)

 

③また、学生側から反映された一般的な問題は、学校で学んだ知識が将来の就職とは関係なく、ただ試験のために試験を受けたため、
そうすると一部の学生が学習の意義を見出せず、学習に対する嫌悪感を抱くことがある。(文章が長すぎるので短く切ってください)

 

④成績が出来るだけよくにしなさいというような思想(単純な文法の誤りです)

 

⑤その時私達の学校には図書館もないし、パソコンなどの現代のネット設備もないと覚えていた。(動詞を別の動詞に)

 

⑥湖北省のくず案をかけた料理を売って生計を立てている夫婦が、仕事と娘の学習を両立させるために、料理が並べられた大きなまな板の下にスペースを空けて、娘をそこでノートパソコンで勉強させていると報じた。
(助詞を一か所訂正してください)

⑦中国の両親が子供を絶え間ない学習をさせるのは、この状況を生み出す重要な理由の一つだ。

 

 

その他気になった点

レポートの冒頭部分

 

「教育といえば、これは大きな話題だ。人によって教育制度に対する見方が違っている。
まず、十数年の中国教育を受けた学生の視点から、現状を簡単に分析する。次に主に中国の大学入試制度を通して自分の感想を話している。」

 

レポートの冒頭部分には上のようにこれから自分が何を述べるのかを書くのは大事です。

その時の書き方ですが、「話している」の部分は「話したい」とするのが一般的です。

文の最初は「まず」「次に」「そして」など順序を表す言葉。文末は「~する」、「~したい」。

卒論を書く時に必要になる知識かもしれないのでどこか記憶にとどめておいてください。

 

人称代名詞

「最近、湖北省五峰市の7歳の女の子のまな板の下でオンライン授業を受ける写真がネットで伝え、多くの人を感働させた。嬢は1年生で…。」

女の子のことを「嬢」という三人称で表していますが、「嬢」は日本語だと夜の街で働いているキャバ嬢を連想しますから^^;「彼女」や「この女の子」。

 

 

表記の揺れ

「学入学試験で高い点数を取られると、行きたい大学も、学びたい専門も問題なし」

「取られる」という言葉、「取れる」でもどちらでもOKです。よく使うのは「取れる」。

 


 

79歳の実母を墓に「生き埋め」─残酷すぎる中国“姥捨て事件”の顛末

親の介護に疲れた58歳の息子が、あろうことか、79歳の実母を墓地に生き埋めにする──という衝撃的な事件が中国北西部・陝西省で発生した。

その顛末とともに、2億人の高齢者人口を抱える中国の“闇”についてお伝えする。

単語

  •  消息
  • 生き埋め(いきうめ)
  • 老婆(ろうば)中国語は日本語の「妻,女房,かみさん」に相当する言葉だが、日本語の老婆には妻の意味はない。年を取った女の人。
  • 飲まず食わず(のまずくわず)
  • 見舞金(みまいきん)

 古墓を掘り起こし、実母を生きたまま“埋葬”

5月6日、中国最大のミニブログ「新浪微博(ウェイボー)」に衝撃的な告発動画が載り、半日で1万1000件以上のコメントが寄せられた。

動画は生き埋めにされた老婆が救出される光景を撮ったものだ。

陝西省(せんせいしょう)の北端に位置し荒涼とした黄土高原(こうどこうげん)が広がる靖辺県(せいへんけん)で、

5月5日午後6時、地元警察十数名が、廃墓地(はいぼち)にある地下2mの古い墓穴から79歳の老婆・王某(ワン・モー/オウなにがし)を掘り起こした。

 

老婆は2日深夜に埋められ、約70時間飲まず食わずのまま墓穴で生きながらえてきた。

墓は横穴式の構造で、閉じ込められた老婆(ろうば)は、そのまま入り口を埋め戻され、自力では地上に出ることが不可能だった。

ニュースキュレーションサイト「封面新聞(ザ・カバー)」によると靖辺県(せいへんけん)公安局に5日、地元主婦の張某(チャン・モー/チョウなにがし)から通報があり、

夫の馬楽寛(マァ・ロァクアン、58)が2日午後8時ごろ、手押し車の荷台に寝たきりの実母の王某(ワン・モー/オウなにがし)を載せてどこかへ出掛けてしまい、行方不明という内容だった。

張某(チャン・モー/チョウなにがし)によると、3日深夜2時ごろ一人で帰宅した馬楽寛へ「アンタ、一体どこへ行ってたのよ! お義母さんはどうしたの!」と詰め寄ると

「近所でライトバンを借り、バスターミナルへ行って、甘粛省行きの夜行便に乗せてきた。甘粛省(かんしゅくしょう)の遠縁がおふくろを預かってくれると言ってきた」とつぶやいたので

大急ぎでバスターミナルへ行き、義母の消息(しょうそく)を確認したが、それらしき老婆がバスに乗った形跡は無かった。

張某が帰宅すると、夫は忽然(こつぜん)と姿を消していた。

実際には、馬楽寛は手押し車を押して郊外の廃墓地に行き、鍬(くわ)と鋤(すき)で古墓を掘り起こして、墓穴に実母を埋めたのだった。

墓穴には空間があり、頭部は埋められなかったため、老婆は辛うじて呼吸ができる状態だった。

県公安局は5日午前11時、県内をふらふらしていた馬楽寛の身柄を拘束した。

尋問中、彼は「おふくろは今、甘粛省(かんしゅくしょう)の親戚のもとに送られている最中で断じて失踪ではない」との主張を繰り返したが、次第に追い詰められてパニックに陥り、

ついに実母を生き埋めにしたと自供した。

 

県公安局は警官と遺体鑑定の法医からなる救出チームを組織し、同日午後4時過ぎから、馬楽寛の自宅から約4㎞離れた廃墓地(はいぼち)で当該古墓(とうがいこぼ)の発掘を開始した。

1時間半かかって墓室(ぼしつ)を掘り当てると、中からうめき声のような音が。「生きてるぞ!!!!」の掛け声とともに警官隊は老婆を抱え上げた。

酸欠状態で瀕死の老婆は、自身の身よりも厳罰に処されるかもしれない息子を案じて警官に「誰に強要されたわけでもない。ワシが自ら這いつくばって穴の中に入ったんだよ」と話しながら

靖辺県中医院(県漢方医学病院)へ搬送され、地元政府から見舞金(みまいきん)5万元(約75万円)を受け取った。

当の息子の馬楽寛は、救出劇の一部始終を一言も発せず見守っていた。そして現在も「故意殺人罪」容疑で県公安局に刑事拘留されている。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/d8c3c9681c456790f8d93acbbcf7a60f55187811?page=1

 

  1. 民話「姥捨て山(うばすてやま)」を知っていますか?
  2. 下の日本の事件との相違点、共通点を教えてください。
  3. 中国の事件と日本の事件の感想を教えてください。
  4. 日本の事件のYはその後どうなったと思いますか?

 

京都伏見介護殺人事件(きょうとふしみかいごさつじんじけん)

2006年2月1日、京都府京都市伏見区の桂川の河川敷で当時54歳の男Yが認知症患者の86歳の母親を殺害した介護殺人事件。

加害者Yは3人家族の一人息子として生まれる。1995年に父親が他界したのち、母親が認知症を発症。

Yが単身で介護にあたっていたが、経済的に余裕がなくなったため生活保護の申請を行うも、休職中であったことや失業保険の給付中であったことなどから受け入れられなかった。

 

Yはのちに退職し母親とつきっきりの生活を送っていたが、次第に生活を賄えなくなり最終的に心中を決意。

二人で河原町周辺を歩き回った後、桂川の河川敷で母親と最後の会話をする。

母が「もう生きられへんのやで。 ここで終わりやで。」「そうか、あかんか。 一緒やで。」「こっち来い、わしの子や。」などの言葉をかけるとYは殺害を決意。

母親の首を絞めて殺害、自らも包丁やロープを用いて心中を図ろうとしたが失敗し、その後逮捕された。

母子のあまりの悲惨な境遇から各所で多くの同情を誘った。

同年7月に京都地裁で行われた裁判では、検察官ですらその困窮ぶりに同情し、福祉事務所の冷淡な対応などに苦言を呈すなど批判的な弁論を行った。

Yは「母の命を奪ったが、もう一度母の子に生まれたい」と供述し、法廷は静まり返った。裁判官は福祉行政の在り方に対して疑問を投げかけると同時に、

Yに対して「自分で自分をあやめることのないように、お母さんのためにも幸せに生きてほしい」と述べ、懲役2年6月、執行猶予3年という殺人事件としては異例の温情判決を下した。

Yも「母の年まで生きる」と語った。

 

質問

今まで生きてきた中で、印象深かったニュースはありますか?

凶悪事件、不思議な事件、考えさせられた事件、身近で起こった事件など、皆さんの記憶に残っているニュースを教えてください。

(911や四川大地震、東日本大震災、といった世界規模のニュースは印象に残っているのは当然なので、それ以外で)

 


 春秋

単語

  • 野球賭博(やきゅうとばく)
  • 説諭(せつゆ)説得し諭すこと
  • 膝を打つ(ひざをうつ) 納得・感心した場合や、何かが脳裡でひらめいた場合などに行われる動作。「彼は成程と言ってぽんと膝を打った」などのように用いられる。
  • お目こぼし 
    見て見ぬふり。動詞「目こぼし」の名詞形に丁寧の「お」をつけた表現で、相手に見逃してもらえるよう頼み込む際などに用いる表現。
  • 3密(さんみつ) 密集、密接、密閉のこと。

    2020年の新型コロナウイルス感染症拡大期に集団感染防止のため総理大臣官邸・厚生労働省が掲げた標語。

  • 野球賭博(やきゅうとばく)

    野球の試合の勝敗に金銭を賭ける行為。主に高校野球で行われている。
    基本は、胴元と呼ばれる元締めの組織が仕切っている。(暴力団=やくざが関わっていると言われている)賭け金の相場は1試合1万円

  • 上方落語(かみがたらくご) 大阪・京都を中心とする畿内の上方で主に演じられる落語の総称。

 

かつて上方落語(かみがたらくご)の人気者が、野球賭博(やきゅうとばく)で摘発された。

刑事さんに「暴力団の資金源になっている」と説諭され、こうつぶやいたそうだ。

「わし、トータルで勝ってますさかい、暴力団の資金を吸い上げているいうことですわ。表彰状もろてもええんとちゃいまっか」

多くの後輩芸人が語り継ぐ伝説だ。言い訳もここまでくれば芸である。

新型コロナウィルス禍のさなか。「3密」のパチンコ店に一時、客足が絶えなかった。

テレビのマイクを向けられた関西のお父さんは、「自粛ムードのなか、息抜きも必要ですわ」と弁明していた。

果たして気分転換なのか。依存症のようにも見えた。

パチンコの市場規模は20兆円。一大産業だ。

射幸心をあおるギャンブルとの見方もある。だが、出玉(でだま)をいったん景品に交換した上で現金化する方式により、賭博ではなく「遊戯」だというのが政府の見解だ。

スッキリしない気持ちも残る。確かに戦後、庶民に親しまれてきた娯楽だ。お上のありがたい温情ということか。

これもお目こぼしか。きのうの衆院法務委員会(しゅういいんほうむいいんかい)。

賭けマージャンで辞職した黒川弘務(くろかわひろむ)前東京高検検事長(ぜん とうきょうこうけん けんじちょう)を訓告処分にとどめたことについて森雅子(もりまさこ)法相(ほうそう)は、「多大な貢献があった」

質疑では「役満賞」(やくまんしょう)「チップ」などの用語が飛び交い、政治漫談を見ているよう。

ここはひとつご本人から膝を打つような解釈が聞きたい。

 

 

関西弁:「わし、トータルで勝ってますさかい、暴力団の資金を吸い上げているいうことですわ。表彰状もろてもええんとちゃいまっか」

標準語(敬体):「私はトータルで勝っているので、暴力団の資金を吸い上げているということです。表彰状もらってもいいのではないでしょうか」

 

 黒川弘務東京高検検事長が、緊急事態宣言中の5月に、産経新聞と朝日新聞の(元)記者たちと賭けマージャンをしていたことが発覚し辞職した。

検事総長の下した処分は「訓告」という軽いものだ。一方、国民の多くは新型コロナの蔓延防止のために補償の定かではない営業自粛や外出自粛に淡々と応じている。(プレジデントオンラインの記事から)

 

↓参考

 

 


 

↓参考

大阪府 休業要請応じないパチンコ店3店公表 新型コロナ(NHK)

大阪府は27日、府の休業要請に応じず、営業を続けている府内の3つのパチンコ店について、新型コロナウイルス対策の特別措置法の45条に基づいて、新たに店名を公表しました。
法律に基づく店名の公表は今月24日に続いて2回目です。

大阪府は今月24日、府の休業要請に応じなかった府内の6つのパチンコ店の店名を新型コロナウイルス対策の特別措置法の45条に基づいて、全国で初めて公表し、休業への協力を求めているほかの28の店についても、要請に応じない場合は、店名の公表などに踏み切る方針を明らかにしています。

 

 

 

 

 

 

 

 店名公表のパチンコ店、むしろ盛況…大阪府外の車も多く 4月25日 朝日新聞

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための休業要請に応じなかったとして、大阪府が店名を公表したパチンコ店の中には、一夜明けた25日も大勢の客でにぎわう店もあった。  

24日に公表された6店舗のひとつ、堺市堺区のパチンコ店「P.E.KING OF KINGS大和川店」の運営会社は同日、従業員の雇用の確保などを理由に営業を続けると文書で公表。

25日、駐車場には名古屋や和歌山など府外ナンバーの車も多く止まっていた。  

店をよく利用するという近くに住む男性(34)は「3日前に比べて客の数は倍。公表されて営業しているのを知り、来店した客も多いと思う」。

市内に住む男性(36)は「家にずっといるのはしんどい。自粛は強制ではなく、客も自己責任で来店しており、問題ないのでは」と話した。

 

 

 

 

posted @ 2020-05-29 09:28  Mayu27  阅读(119)  评论(0编辑  收藏  举报