【1701日本語新聞編集】第2回3月6日

皆さん、おはようございます。日本語新聞編集第2回目の授業です。

前回は宿題で日本の気になるネット記事を三つ選んでもらいました。
皆さんが選んだ記事はこのブログにまとめていますので、時間がある時にご覧ください（宿題をまだ出していない人は出してください）。

＊宿題を出した人で返信が来ていない人がいたら教えてください。

いろんな記事を選んでもらいましたが、やはりコロナウイルス関連の記事が多いですね。
今日は皆さんに記事にタイトルとリード文を付ける練習をしてもらおうと思います。

【宿題】授業の残りの時間はこの宿題をします。

4、5人のグループを作ってください。提出はグループでひとつ。

中国の学校が休校になった生徒、学生（大学生）が今どのように過ごしているのかレポートしてください。
生活の状況をお互いに取材し合ってください。違う大学の友達、小学生、中学生などに取材してもいいです。
また、全国一斉休校になった日本の状況と比較して皆さんの意見をまとめてください。

なるべく興味を引く見出しを付けてください。
ワードファイル１ページ分以上。写真を入れてもいいです。
記事の数はいくつでもいいです。
誰か一人の生活に焦点を当ててもいいですし、いろんな人の生活を紹介してもいいです。
インタビュー形式にしてもいいです。

例：「毎日何をしますか？」「まず朝起きて…」

日本人も今中国の学生がどう過ごしているのか興味があるはず。
なんでもいいので皆さんの生活について報告しましょう。

例：

日課にしていることについて

不便なこと、困っていること

家族との関係

暇な時間に読んだ本などについて

生活の中で見つけた小さな幸せ等

来週までに取材しておおまかな記事内容を考えてください。

記事の見出しをメールの本文に入力して送ってください。

また、グループメンバーの名前も入力してください。

件名【新聞編集】３月６日宿題名前〇〇

↓参考

日本の学校全国一斉休校

新聞記事には見出し、リード（前文）、本文があります。見出しは、記事の内容を一目で伝えるいわばタイトルです。

記事を書いた記者ではなく新聞社の別の人が付けます。

「ある日の新聞社24時」によると、見出しをつけるのは③のステップです。

「ここでの作業で歴史に残る名言「名見出し」が生まれることもあります」と書いてありますね。

①取材　②編集　③見出し付け、組み版

参考『教育に新聞を』https://nie.jp/

まずは中国のネットニュースからタイトルが気になったものをひとつ選び、日本語に翻訳してください。

リード文があったらリード文も翻訳してください。

見出し文の付け方

どんな見出しがあるか、皆さんに提出してもらったネット記事の一覧を見てみましょう。

https://www.cnblogs.com/nihongo/p/12380233.html

●なるべく簡潔に
少ない字数の中にわかりやすく情報を詰め込むのがポイントです。

例：企業の資金調達　急減速
これは日経新聞のトップ記事の見出しです。
＊トップ記事はその日に一番伝えたいニュース。一番大きなニュースのこと。

「企業の資金調達が急減速した」という日本語の「が」と「した」を省略しています。
動詞、特に「する」、「した」はよく省略されます。

例：大迫が日本新
東京マラソンの記事タイトルです。
「大迫選手が日本新記録を更新」を短く言っています。

●名詞で終わる
すべてではありませんが、名詞で終わるタイトルが圧倒的に多いです。
動詞が省略されるので必然的に名詞で終わります。
飼い犬から陽性反応→飼い犬から陽性反応が出た

例：世界で「非常に高い」に引き上げ　WHO、新型ウイルスのリスク

例：新型コロナ　感染者の飼い犬から陽性反応

●「ある」の省略
急減速したの「した」が省略された例が上にありましたが、他にもよく省略されるのが「ある」です。

例：「犬や猫も感染」中国の飼い主ら、殺処分や捨てる例も
例：新型コロナウイルスの影響でトイレットペーパーが不足」は誤り　品薄となる薬局も

次の記事のタイトルとリード文を考えてください。

①日経新聞一面の記事

日中両政府は4月に予定していた中国のシュウキンペイ（シー・ジンピン）国家主席の国賓としての来日を当面延期する調整に入った。
新型コロナウイルスの感染が広がっており、準備を円滑に進められないとの認識がある。

両国の政治、外交日程を踏まえ、改めて予定を調整する。両国は感染拡大の封じ込めを優先し、週内にも方針を確認する見通しだ。

②中国新聞社会面の記事

統合失調症など重度の精神疾患のある複数の入院患者に放水したり、ベッドに閉じ込めたりする虐待行為をしたとして、兵庫県警捜査1課は4日、監禁や準強制わいせつ、暴力行為法違反の疑いで、神戸市西区の神出病院の元看護助手和田元規容疑者（27）＝同市西区北別府1丁目＝や、看護師高橋斉史容疑者（34）＝同県明石市北王子町＝ら男6人を逮捕した。

捜査1課によると、6人とも容疑を認めている。和田容疑者は「患者のリアクションが面白かった」と供述し、スマートフォンには、逆さにしたベッドに患者を約20分間閉じ込めるなど虐待の様子を撮影した複数の動画を残していた。

逮捕容疑は2018年10月31日未明、男性患者（63）の服をつかみ、別の男性患者（61）の顔に近づけて口づけさせた疑い。また19年9月20日夜、トイレで男性患者（79）をいすに座らせてホースで放水し、同月25日夜、落下防止柵がついたベッドを逆さにして63歳の患者を閉じ込めた疑い。

被害者は計3人で、いずれも隔離病棟に入院しており、精神疾患で認知症の症状がある患者もいた。看護師らは3人体制の夜間勤務中で、県警は虐待を繰り返していた疑いがあるとして調べる。

③中国新聞地域面の記事

新型コロナウイルスの感染拡大による小中学校などの臨時休校に伴い、共働きや生活困窮家庭の子供たちを支援する民間の動きが広島市内で広がっている。

飲食店が昼食の提供を始めたり、宿泊施設が子供を受け入れたり。「今こそ力になりたい」。試行錯誤を重ねながら、それぞれの地域に寄り添う。

「いただきます」「おいしいね」。3日昼過ぎ、東区光町のカフェ兼バー「Linda（リンダ）」の店内に近くの小学生の元気な声が響いた。

豚肉の洋画焼きを頬張る様子を店長の西浦幸世さん（57）は優しい笑顔で見守った。

西浦さんは、夕食を提供する「子ども食堂」を同店で運営。昼食を心配する保護者の声を受け、2日からランチも始めた。日替わりメニューで一食100円。西浦さんは「子どもはむやみに外出しないようにと言われているが、少しの間でも外でご飯を食べれば気分転換になる」と話す。当面春休みまで続ける。

南区翠の沖縄料理店「琉球酒場HALEKAI（ハレカイ）」も子供向けに昼食の提供を始めた。ハンバーグ、焼き魚など12種類の定食を1色350園で用意。通常700～800円のメニューだ。「毎日でも通ってほしい」と店長の糸満徹さん（39）。春休みごろまで実施するという。（一部抜粋）